社会においてその喧騒やしがらみなどから解放された安らかな時を過ごせる瞬間とは普段なかなか出会えないものです。
しかしそれは言ってしまえば周囲を気にすることない『おおらかな心』を持つことができればよいだけのことだと思います。
山中の小高い丘のようなところで周りは木々に囲まれ、上を見れば一面空しか見えない穏やかな場所でもあれば、しばらくそこに腰を掛けて休もうかと思ってしまいました。
少し窪みをつくってそこに入ってみると落ち着きそうです。
上に小さな穴を開けて空を眺めて見るのもよいかもしれません。
部屋がいくつとか、何畳の広さとか、どこから入るとか、どこに何を置くとか…
そんなことは全く関係なく、ただ自然をまえにして何にも抗わず感じたままに素直につくられる場所。そういうのが人らしい住処なのかもしれません。
担当者 / 園田 泰丈 ※設計