研究所長の日誌-No.001 : 創立3年を迎えて

 

「まず3年」と3年前に周りの人によく言われたものです。

 

あっという間に過ぎた3年間でまだまだ何もできていないなと反省していたところでしたが、先日ある経営者の方に「3年続く会社のほうが圧倒的に少ないよ」と言われました。

 

気持ちが救われたということではなく、そこでふと気づかされたのは短いながらもそこには歴史があって、これは「続けられている」ではなく、「続けさせてもらっている」でもなく、私自身が『続けている』のであるということでした。

 

人との関係や建築との関係もこういうことではないかと思いました。

 

友達は出席番号が近くて一緒に居ることが多くなる。一緒に居続けるから仲良くなる。
家族は一緒に暮らす。暮らし続けるから『思い出』ができてそこに『思い入れ』が生まれる。
建築もきっかけや始まりはどうあれ、使い続け住み継ぐことでより深みのあるものになるのでしょう。

 

これまで私の設計させていただいた建築も、使い手の方だけでなく、私自身がこれから建築設計の活動を続けていくことで、また違った形の意味を持つモノにできるのではないかと感じています。

 

続けることの尊さに思いをはせた4年目のスタートです。

 

代表 / 園田 泰丈